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AIでホームページを多言語化する — 従来の翻訳外注との違い【2026年】
公開: 2026-07-04 ・ 約8分
「ホームページを英語やアジア圏の言語でも見られるようにしたい。でも翻訳会社に頼むと100万円と言われた」——2026年、こんな相談が増えています。訪日客が過去最多を更新し続けるなか、サイトの多言語化はもう一部の大企業だけの話ではなくなりました。
そこで注目されているのが、AIによる多言語化です。従来は「翻訳会社に訳してもらう」「制作会社に実装してもらう」と別々だった作業を、AIは翻訳と実装をまとめて一気に進められます。
この記事では、従来の翻訳外注とAIによる多言語化が具体的に何が違うのかを整理し、そのうえでAI翻訳の品質はいま実際どこまで使えるのかを正直に解説します。費用の詳しい相場そのものは、姉妹記事のホームページの多言語化にかかる費用相場にまとめています。
従来の多言語化とAIによる多言語化 — 何が違う?
まず、進め方の違いを一覧にします。
| 従来(翻訳外注+実装) | AIによる多言語化 | |
|---|---|---|
| 翻訳 | 翻訳会社に発注(文字数×単価) | AIがサイト本文をまとめて翻訳 |
| 実装 | 制作会社が言語切り替えを構築 | 翻訳と同じ流れで実装まで進む |
| やり取り | 翻訳会社・制作会社の二重の窓口 | チャットで指示するだけ |
| 期間 | 1〜4ヶ月が一般的 | 数日以内が目安 |
| 費用の目安 | 30ページ日英2言語で約70万〜160万円 | 従来より大幅に抑えられる見込み |
従来の多言語化がなぜ数十万円〜100万円規模になるかというと、作業が翻訳費と実装費の2つに分かれ、それぞれ別の会社の人件費がかかるからです。
- 翻訳費 — 日本語1文字あたり、一般的なビジネス文書で10〜16円、Webサイト翻訳では15〜25円が目安です(日本翻訳連盟の分野別目安ほか)。30ページのサイトは全部で25,000文字前後あることが多く、翻訳だけで数十万円になります。
- 実装費 — 言語の切り替えボタンを付け、メニュー・お問い合わせフォーム・フッターまで英語化し、全ページで表示崩れがないか検証する作業です。ここが40万〜100万円を占めます。
5,000社の実績データを持つWeb幹事の調査では、多言語サイト制作の平均発注額は119.8万円、中央値は87.6万円でした(出典)。「英語対応で100万円」は吹っかけではなく、相場どおりなのです。
AIによる多言語化がここに変化をもたらすのは、この「翻訳」と「実装」を切れ目なく進められる点にあります。サイトの本文を読み取って訳し、そのまま言語切り替えの形に組み込むところまでを、人が二重に挟まらずに行えるためです。
AI翻訳の品質はいまどこまで使えるのか(正直に)
多言語化でいちばん気になるのが翻訳の質でしょう。ここは誇張せず正直に書きます。用途によって「そのまま使える」ものと「人の確認が要る」ものがはっきり分かれます。
AI翻訳がそのまま実用になるもの
- 会社案内・事業内容・アクセス・営業時間などの一般的な案内文
- お知らせやブログ記事など、意味が正しく伝わればよい読み物
- よくある質問(FAQ)や利用の流れの説明
これらは近年のAI翻訳で読みやすさ・正確さが大きく向上し、実用水準に達しています。海外のお客様が内容を理解するうえで支障になることは、ほとんどありません。
人の確認をおすすめするもの
- 固有名詞 — 会社名・商品名・サービス名・地名。正式な英語表記が決まっている場合、AIが独自に訳してしまうことがあります
- 専門用語・業界用語 — 業界で定訳がある言葉は、指定しないと一般的な訳語に置き換わることがあります
- キャッチコピー・スローガン — 会社の顔になる短い文は、直訳ではなく意図をくんだ表現(トランスクリエーション)が必要で、従来も通常翻訳の1.2〜1.5倍の費用がかかる領域です
つまり実務的には、サイトの大部分はAI翻訳で十分、トップページのキャッチコピーや固有名詞だけ人が最終確認するという組み合わせが、品質と手間のバランスが良いやり方です。これは従来の「トップはプロ翻訳、その他は機械翻訳+チェック」という使い分けの考え方と同じで、その人手部分をAIが肩代わりしていくイメージです。
なお、どの方式でも共通する注意点として、画像の中に書かれた文字は自動では翻訳されません。バナーやロゴに日本語が入っている場合は、画像そのものの差し替えが別途必要になります。
WordPressの多言語化はどんな仕組みで動くのか
「そもそもホームページを2言語にするって、技術的にどうやるの?」という疑問に、平易に答えておきます。多くの日本の中小企業サイトが使っているWordPressでは、主に次の方式があります。
1. プラグイン方式(サイトの中に翻訳ページを持つ)
WordPressに「翻訳機能」を追加する部品(プラグイン)を入れる方式です。代表的なものにWPML(年約1.5万円)、Polylang(無料版あり)、Bogo(無料)などがあります。日本語ページと対になる英語ページをサイトの中に持ち、右上などの言語切り替えボタンで行き来します。翻訳した内容が自分のサイトの中に資産として残るのが利点です(WPML料金)。
2. SaaS方式(外部サービスが翻訳を表示する)
サイトにタグを1行入れると、外部サービスが自動翻訳して表示してくれる方式です(shutto翻訳、WOVN.ioなど)。導入が早い一方、月額の継続課金で、解約すると翻訳ページごと消える点に注意が必要です(shutto翻訳の料金)。
AIによる多言語化は、多くの場合このプラグイン方式の上に成り立ちます。AIが翻訳した英語ページをサイトの中に作り、言語切り替えの仕組みまで整える——従来は人が何十万円分の時間をかけていた実装部分を、AIが進めるという位置づけです。だから翻訳した内容は自分のサイトに残り、継続課金でページが消える心配もありません。
各方式の費用の詳しい比較は、多言語化の費用相場の記事にまとめています。
2026年、なぜいま多言語化なのか — インバウンドの追い風
多言語化への関心が高まっている背景には、外国人観光客(インバウンド)の回復があります。訪日客数は過去最多の水準を更新し続けており、飲食店・宿泊・小売・観光施設だけでなく、部品メーカーやBtoBの会社にも海外からの問い合わせが届くようになっています。
このとき、日本語だけのサイトは「読めないから素通り」されるのが実情です。スマートフォンで検索した外国人客が、英語で概要を読めるだけでも、来店・問い合わせのきっかけは大きく変わります。
一方で、多言語化に100万円をかけられる中小企業は多くありません。「必要なのは分かるが、費用が見合わない」——この間に落ちていた需要こそ、AIによる多言語化がすくい上げようとしている領域です。全ページの完璧な翻訳でなくても、まず主要ページを実用的な英語で見られるようにするだけで、機会損失はぐっと減らせます。
AIで多言語化するという選択肢(Revibe)
私たちが開発している「Revibe(リバイブ)」は、今あるWordPressサイトをチャットで修正できるサービスです。多言語化は、公開後に対応を予定している主力の作業のひとつです。
サイト全体の翻訳・言語切り替えボタンの設置・メニューやフォームの英語化までを、会話しながら進められるように準備を進めています。費用は従来の翻訳外注より大幅に抑えられる見込みですが、多言語化への正式対応は現在準備中のため、具体的な金額はここでは控えます(公開時に、作業前へ確定金額をお見せする方式でご案内します)。
作業は必ず複製したサイトで行い、できあがりを見比べてから本番に反映する設計です。「AIに任せて壊れないか」という不安には、仕組みで答えるのが私たちの方針です。AIによる修正全般の考え方は、AIでホームページを修正する時代でくわしく解説しています。
よくある質問
AI翻訳だけで公開しても大丈夫ですか?
一般的な案内文やお知らせは、近年のAI翻訳でそのまま実用になります。ただし会社名・商品名などの固有名詞、業界の専門用語、トップページのキャッチコピーは、最後に人の目で確認することをおすすめします。全体をAI翻訳で作り、要所だけ人が確認する組み合わせが現実的です。
何言語まで対応できますか?
技術的には英語・中国語・韓国語をはじめ多くの言語に対応できますが、言語を増やすほど確認の手間は増えます。まずは訪問客の多い1言語(多くの場合は英語)から始め、反応を見て広げるのがおすすめです。
翻訳した内容は自分のサイトに残りますか?
方式によります。プラグイン方式(AIによる多言語化の多くがこれ)なら、翻訳した英語ページはサイトの中に資産として残ります。一方、外部サービスのSaaS方式は、解約すると翻訳ページごと表示されなくなる継続課金型です。長く使うなら、この違いは総額に大きく効いてきます。
画像の中の日本語はどうなりますか?
どの方式でも、画像に書かれた文字は自動翻訳されません。バナーやロゴに日本語が入っている場合は、画像そのものを差し替える作業が別途必要です。見積りや相談のときに、画像内の文字をどうするか必ず確認しましょう。
AIとプロの翻訳会社、どちらに頼むべきですか?
サイト全体を実用的な水準で、費用と時間を抑えて多言語化したいならAIが向いています。契約書・医薬・ブランドの世界観を左右するコピーなど、一字一句の正確さや表現が事業に直結する文書は、いまもプロの翻訳会社の仕事です。用途で使い分けるのが賢い選び方です。
まとめ
- AIによる多言語化は、従来別々だった翻訳と実装を一気に進められるのが最大の違い
- 従来の翻訳外注は30ページ日英2言語で相場約70万〜160万円(平均発注額119.8万円)。AIならこれを大幅に抑えられる見込み
- AI翻訳の品質は、一般的な案内文なら実用水準。固有名詞・専門用語・キャッチコピーは人の確認が要る
- WordPressではプラグイン方式が基本。翻訳した内容が自分のサイトに資産として残る方式を選ぶと安心
- 2026年はインバウンドの追い風。全ページ完璧でなくても、主要ページを実用的な英語で見せるだけで機会損失は減る
自分のサイトなら何語対応で、どこから始めるべきか——まずは無料診断で、あなたのサイトの現状を確かめてみてください。
※本記事の相場は、当社調査(2026年7月時点の公開情報)にもとづく目安です。AI翻訳の品質はサイトの内容や言語によって変わります。個別の見積りを保証するものではありません。
この記事の運営: Revibe(リバイブ)— 今あるWordPressサイトをAIと会話しながら直せるサービス。 記事の相場データは公開情報の調査にもとづきます。